もう過ぎてしまいましたが、8月20日は世界モスキートデーでした。世界には興味深い記念日があるもんだと感心しますが、これは(世界とついていますが)イギリスの記念日のようです。1897年8月20日、イギリスの医師 Ronald Ross が、マラリアが蚊を介してヒトに感染することを発見したことを記念したもののようです。マラリアは日本にいるとなじみがない病気ですが、世界では毎年2億人の人がかかり、60万人の人が亡くなっています。亡くなった人のほとんどが5歳未満の小児です。日本にもかつてはマラリアが土着していましたが、生活環境が良くなったことなどから、現在では撲滅されています。マラリアを始め、狂犬病、コレラ、黄熱病、フィラリア、ウイルス性出血熱、腸チフス、リーシュマニア、アフリカ睡眠病、シャーガス病など世界にはいろんな病気がありますが、日本ではほとんどない病気ばかりです。これらの病気のことを思うと日本は子どもにとって大変恵まれた国だということを実感します。(岡藤隆夫)